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基本情報

ワイヤーを使用した矯正

矯正治療と一口に言っても、患者様の症状・ご要望によって、様々な方法が使い分けられます。
現在矯正治療をお考えの皆様は、どのような治療をお望みでしょうか?
まずはこちらに掲載した一般的な治療の種類をご確認いただき、歯科医院でご相談ください。

ラビアル矯正(歯の表側に装置をつける矯正)マルチブラケット法

最も一般的な矯正治療で、歯の表目に装置をつけるものです。
それぞれの歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通します。器具の調整で少しずつ歯を動かし、正常な位置へと近づけていきます。
ブラケットは外見上すこし目立ちます。ただしブラケットは金属製以外にも、透明のプラスチック製、セラミック製のものもあります。
舌側矯正に比べ、治療期間が短くなるとされています。
ただし歯の表面に装置をつけるため、エナメル質へダメージを与える場合もまれにあるとされます。

ブラケットの種類

メタルブラケット(金属の矯正装置)
最もオーソドックスな矯正装置です。強度と安定感に優れ、治療費も安く抑えることができます。


単純な形態のものから、曲線を多用した形態など、様々な種類があります。
装置が目立つために審美性が劣ることや、金属アレルギーの問題などもあり、他の矯正装置に比べた場合の欠点もあるようです。
治療費は約30万円から60万円くらいが相場とされていますが、個々の症例や、歯科医院によって異なります。

クリアブラケット(セラミックブラケット、硬質プラスチックブラケット)
最近では合成樹脂性の透明なブラケット(クリアブラケット)が多く使用されています。透明感のある素材でできており、様々な色調の歯と調和するため、装置そのものが目立ちません。


メタルブラケットより審美性が良いのが大きなメリットです。
メタルブラケットよりは割高になりますが、治療期間はほとんど変わりません。
ただし、難しい症例には対応できない場合もあるようです。

最新の矯正装置

純粋なサファイアでできたブラケット

クリスタルのように透明な装置です。歯に装着しても目立ちにくいうえ、最新の性能を備えているとされます。

特徴
  • ブラケット自体に継ぎ目がほとんど無く、表面がなめらかで、 口腔内が比較的快適に保たれるとされています。
  • 熱処理技術の進歩により、通常の矯正装置と比べて約2倍の破壊抵抗を持つとされています。
  • ほぼ完全な透明度なため、歯の色調と馴染み、ほとんど目立ちません。審美性においても優れているようです。

デーモンシステム

米国の矯正歯科医・デーモン博士の考案による、最新の矯正治療システムです。
デーモンシステムは、生体が自然のバランスを再構築するために作用する、弱い力を利用するとされています。

従来の矯正装置より、以下のような点で優位性があるようです。
まず通常の矯正治療よりも、歯に与える強い力のメカニクス(歯に加わる圧力を軽減するなど)
を減らすことが可能です。また抜歯の必要性を減らします。
さらには、弱く優しい力で歯を動かすため、患者様の負担も比較的軽いようです。
治療期間も約2割ほど短縮されるため、近年では日本でも臨床に応用されているようです。

特徴
  • 歯周組織に悪い影響を与えにくく、為害作用が少ない。
  • 歯を抜歯せずに治療ができる可能性が高くなる。
  • 通常のブラケットに比べ歯の移動がスムーズになる。(よって通院回数を減らすことができ、治療期間も短縮できる)
  • 歯列の幅を大きく整える拡大装置等を使用する必要無い。
  • 歯根の吸収が起こりにくい。
  • 弱い力で歯が動くため、通常の装置よりも治療の痛みが軽減される。
  • 清掃性が良く、汚れがつきにくい形状となっている。
留意点
  • 装置の半分は金属製なため、目立つ場合がある。
  • 通常のブラケットに比べると厚みがある。そのため唇や頬の粘膜に当たる場合は、口内炎などを引き起こす可能性もある。

リンガル矯正 (舌側矯正:歯の裏側からの矯正)

矯正は歯の表面に装置を取り付けるのが一般的で、審美面の問題から敬遠する患者様も多くいました。
そのために開発された「目立たない矯正治療法」が、このリンガル矯正です。

リンガル矯正では装置を全て歯の裏側に付けます。大きく口を開けない限り、表からは矯正をしていることがあまり分かりません。
審美性においての劣等感・ストレスから開放される治療法なのです。


しかし歯の裏側に装置があるので、違和感が強いといわれます。また治療期間が長くなる傾向があり、治療費も通常の矯正の約1.5倍~2倍ほどになるようです。

相場:約80万円~150万円

また裏側から行う矯正は、清掃面も難しくなります。注意深く歯のケアを行わないと、虫歯になりやすいといわれます。
さらには抜歯(小臼歯や親知らずなど、症例によって変わる)が必要になることもあります。
通常の(歯の表側からの)矯正に比べ、適応症例も少ないとされます。歯並びの修正が、技術的に難しくなるケースもあるとされています。

ハーフリンガル矯正

ラビアル(歯の表側)矯正とリンガル(歯の裏側)とを併用した矯正治療です。
上顎の歯は舌側(裏側)に、下顎の歯は唇側(表側)に装置をつけて治療する方法です。
多くの患者様の場合、上顎の歯が下顎の歯よりも前に出ているため、上の歯の装置の方が目立ちやすくなります。
このハーフリンガル矯正を用いれば、上顎の歯につける装置は裏側となり目立ちにくくなります。
一方、下顎の歯には、装置を表側につけることで発音が阻害されません。(舌が邪魔をされないため)
また、上下の歯をリンガル(裏側)矯正にする場合よりは、矯正治療費が安価でもあるようです。

ワイヤー矯正+審美歯科治療

歯並びは改善できたが、歯の色や形が気になる患者様も多いようです。
矯正歯科医と審美歯科医が高度な技術を併用し、実現できる治療とされています。

ワイヤー矯正+審美歯科治療の例

上顎の歯並びに審美修復治療(セラミッククラウンオールセラミッククラウンラミネートベニア)を用い、整える。
下顎の歯並びは、ワイヤー矯正などで矯正する。

特徴
  • 治療期間が短縮できる。
  • 目立たなく矯正できる。
  • 歯を削る部分を減らせる。
  • 歯の色や形が変えられる。
  • 出っ歯感やすきっ歯、1本だけ飛び出している歯や、回転、曲がって生えた歯にも適応できる。
留意点
  • 症例によっては、適応できない場合があるとされています。

部分矯正

歯列全体を矯正するのではなく、数本の歯のみ移動させる矯正法です。
小矯正、MTM、LOTと呼ばれる場合もあります。
通常の矯正治療と違うのは、歯並び全体の修正を目指すのではなく、特定の歯に絞って治療を行う点です。
動かす歯も少ない場合は1歯のみ、多くても上下で12歯ぐらいまでで、その他の歯(固定源となる歯など)は、できるだけ動かさないようです。
部分矯正は、本来は抜く必要があるような歯を最大限に生かす目的もあります。

治療の目的に応じ、最適な方法の組み合わせで治療を進めるのも特徴です。

例えば以下のようなケースに用いられます。

  • 歯が1本だけ飛び出ている場合。
  • 欠損や歯周病などの併発により、歯が移動してしまった場合。
  • 奥歯が倒れてインプラントやブリッジが出来ない場合に、局部のみに必要最低限な矯正をする。

部分的な矯正装置も、歯の表側に付けるタイプと裏側に付けるタイプが選択可能とされています。(症例によっては選択できない場合もある) 
部分矯正の治療期間は、通常の矯正治療に比べ比較的短くなるようで、約1年以内に終了できるケースもあるようです。費用面も、歯列全体の矯正治療よりは安価で行える場合が多いとされます。
しかし、正常な咬合(噛み合わせ)とは、上下の歯がそれぞれ一定の条件に揃って並ぶ状態です。症例によっては、部分矯正だけでは正常な歯並びに改善できない場合もあります。

部分矯正でできるとされていること
  • 歯をある程度、移動させる。
  • ねじれた歯を正常な形態に回転させる。
  • 歯を引っ込める。
  • 歯を引っ張り出す。
  • 傾いた歯を真っ直ぐ起こす。

スピード矯正と呼ばれているものは?

ワイヤー矯正などは、治療期間が長いために断念される方も多く、短期間で終了する矯正治療が求められています。その方法のひとつに、矯正治療に外科処置を併用して治療期間を短縮する、コルチコトミーと呼ばれるものがあります。歯槽骨皮質骨切除術とも呼ばれています。他にもオステオトミー(歯槽骨切術)という、歯槽骨を直接手術する方法もあります。

コルチコトミー、オステオトミーを併用する矯正治療法って?

ワイヤーによる矯正をより短い治療期間で行うため、補助的に手術を用いる方法の一つです。成人矯正が対象となります。歯肉を切開し、皮質骨を一部除去し、内部の軟らかい部分(海綿骨)に切リ目を入れたうえで、ワイヤーで歯を動かします。
手術によって歯茎の骨の代謝が促進されるため、歯の動くスピードが速くなるとされています。
個人差はあるようですがが、通常のワイヤーでの矯正に比べ、矯正装置の装着期間は1/3~1/2に短縮できるとされています。
ほとんどは1年くらいで終了し、症例によってはさらに短くなる場合もあります。
しかしコルチコトミー・オステオトミーを併用した矯正治療は非常に専門的なため、経験豊富な歯科医師の治療を受けるのが望ましいとされます。
また切開手術があるため、ワイヤー装置以外にも治療費は加算されます。

手術は、局所麻酔による2、3時間程度の簡単なものです。術後に口元が腫れたり痛んだりする場合もあるようですが、通常2日~3日で治まるとされます。
その約1週間後に抜歯を行い、あとはブラケットを装着し、歯を動かしていきます。
また切れ目を入れた骨はしっかり固まるので、以前より強固な骨になるとされています。

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