インプラント治療にかかる費用には、大きく2つがあります。
ネジ(フィクスチャー)を骨に埋める手術と、人工の歯(アバットメント、上部構造)に関わる費用(各種検査なども含む)です。
検査の費用は無料(インプラントの治療代に含まれている)~10万円程度まで、幅があります。
CT検査が必要な症例の場合、別途に費用がかかる場合もあります。
最近では、歯科専用のCT設備を備えた歯科医院も増えてきており、総合病院や大学病院などで検査を受けなくても良くなってきています。
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インプラント治療について
インプラント特徴
インプラント治療を受ける上での年齢制限
患者様の口腔内の状態・顎骨の状態などにもよりますが、20歳から70歳くらいの方までが手術を受けられます。
しかしあごの骨は18~20歳くらいまで成長を続けており、成長中の骨にはインプラントを植えられないとされています。
従って骨の成長が完全に終了した20歳ぐらいから、手術が可能とされます。年齢上限については、条件さえ整えば70歳くらいまで可能となっております。
人工歯は自分の歯と同等、きちんとケアすれば一生使えるとされています。
ただし成長期の子供さんや、全身疾患をもつ高齢者ではインプラント治療は不可能なことがあります。 またインプラントをする部位の顎骨に、厚みや高さが足りない場合も、治療はできません。
インプラントの治療費
費用はまず、インプラントの種類によって変わってきます。また上に被せる歯の頭の部分のコストや、医院の方針によっても変わります。
現在では多種多様なインプラントシステムが存在します。
歯科医院によっては数種類のインプラントを採用しており、システム開発元のメーカーごとにそれぞれ費用を設定している場合が多いようです。
構造と費用
インプラント治療費の相場
| フィクスチャー(人工の歯根部分) | 1本約10~35万円 |
|---|---|
| アバットメント(人工歯根に被せる部分=上部構造) | 1本約3~20万円 |
ただし、インプラント埋入に必要な顎骨の厚みやスペースが不足していれば、骨の再生治療(手術を伴う)が必要な場合もあります。(別途費用が発生します。手術の方法によって、料金は大きく異なります)
また、治療後のメンテナンス料金も発生します。
インプラントは、本数や使用するシステムにより費用に差が出ますが、上部構造(上から装着する人工歯)によっても違いが出てきます。
メタルボンド(セラミック)
最も一般的に使われる冠で、材質を生かした美しい仕上がりになります。
オールセラミッククラウン
歯科医院によっては、金属を含まず、審美性に優れた「オールセラミック」なども使用しています。
ハイブリッドセラミッククラウン
奥歯などの症例の場合、ハイブリッドセラミック冠や金属冠を選択し、上部構造を安価で作ることもできるようです。
インプラント治療 医療費控除
インプラント治療の費用は医療費控除の対象とされています。
一年間にかかった医療費が10万円を超えた場合(年収によっては10万円以下も対象になることがある)は、高額医療費控除の対象となり、医療費が税金の還付対象になります。
本人の医療費のほか、家計が同じ配偶者・親族の医療費も対象となります。共働きの夫婦で妻が扶養家族から外れていても、妻の医療費を夫の医療費と合算できるとされています。
確定申告によってお金が戻ってきます 。医療費自体が直接的に返還されるわけではなく、所得金額から医療費控除され、所得税が減税される仕組みです。(払い過ぎた税金が還付される)
また医療機関での治療費だけでなく、医薬品の購入代金、通院費および入院費用など、治療に必要と認められるものも含まれます。
- 所得税の納税額を確認
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医療費控除は、すでに支払った所得税から返金されるしくみになっています。そのため所得税を納めていない場合は返還されるお金が無いため、いくら高額な治療をしていても還付金は0円となります。
また計算上の還付の額が、支払った所得税の額を上回ったとしても、収めた税金以上のお金は戻ってきません。
手続きの際には、源泉徴収書を持参することになっています。その年に支払った所得税の金額が書いてあり、確認することができるようです。 - 申告の期間
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1年間(1月1日から12月31日)に医療費として支払った金額が、10万円以上200万円までが対象。
申告の期間:過去5年間有効とされている。 - 医療費控除額
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医療費控除額=(支払った医療費の額 - 保険金等で補填された額) - 10万円
医療費控除額 or 合計所得金額の5%の、低い方の金額
(保険金等の例:生命保険契約などで支給される入院費給付金、健康保険などで支給される療養費・
家族療養費・出産育児一時金など)
(最高200万円) - 交通費も控除の対象
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歯科医院までの交通費なども控除の対象となります。
診療日時、受診した歯科医院名、交通費の額などを記した書類などが必要とされています。
※車で病院に通った場合は、ガソリン代・駐車場代などは対象外とされるようです。 - クレジットカード/ローンでの支払いも控除の対象
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クレジットカード払いで領収証がない場合は、カード決済の明細を領収証の代わりに添付すれば、医療費控除を受けられるようです。
※金利、手数料などは対象にならないようです。 - 家族も医療費控除の対象
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本人の医療費のほか、同一家計の配偶者・親族の医療費も対象となります。妻に所得があり扶養家族からはずれていても、妻の医療費を夫の医療費と合算できます。
医療費控除は家族分をまとめて申告します。家計の中で最も収入が多い人が申告すると、還付額が大きくなります。
また、離れて暮らしている家族(入院、単身赴任、通学のための下宿などの理由で)がいて、常に生活費を送金していれば、医療費をまとめて申告できる場合があります。 - 領収書などの保管
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医療費の領収書などは確定申告書に添付するため、大切に保管しておくことが重要です。
- 医療費控除を受ける手続き
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医療費控除の手続きには、医療費の領収証や支払いを証明するものが必要です。インプラントの費用はもちろんのこと、対象期間中の医療費であれば、それ以外でも医療費控除の対象となるものがあります。
(その他の通院・治療費、市販の風邪薬の代金、医療機関までの交通費など) - e-tax(国税電子申告・納税システム)
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e-tax(国税電子申告・納税システム)を利用すれば、領収証の提出は必要ありません。ただし提出または提示を求められる場合があるようですので、3年間は保存しておきましょう。
- インプラント治療は医療費控除の対象になるのか
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医療費控除は「治療」にかかった費用が対象になります。そのため歯科衛生用品の代金や、美容目的・健康維持のための費用(それにまつわる予防や検査も含む)は、対象外とされるようです。
また審美面の向上を主目的とする矯正治療や美容手術なども、対象外となるようです。受けられた治療が医療費控除の対象になるかどうかは、お住まいの地域の税務署で相談するか、国税局のサイトをご参照下さい。
一般的なインプラント治療の流れ
- 1.診断と治療計画
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- カウンセリング
- インプラント治療についての相談と説明
- 資料摂取
- 病歴や健康状態など問診
- 口腔内検査
- レントゲン撮影
- CT画像解析
- 歯型の摂取
- 2.インプラント体埋入
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インプラントの歯根部を骨の中に埋入します。
- 3.インプラント体と骨との結合
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約6週間から24週間待ちます。
- 4.人工歯の支台(アバットメント)を取り付けます。
- 5.人工歯の装着
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インプラント歯根部の上部に人工の歯を装着します。
- 6.治療後のアフターケア
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定期的に検診を受けます。
※上記は一般的な治療の流れで、それぞれの症例や歯科医院によっても治療の流れが違う場合があります。
CT検査の必要性
欠損部位の骨が著しく破壊されている場合は、事前に骨を増やす手術が必要な場合もあります。
よって事前に骨の高さ・幅を、三次元的に診断しなくてはなりません。
CTとは、X線とコンピューターを用い、体の断面を輪切りの状態(断層画像)で解析してくれる装置です。
断層画像からは、骨の形態、大きさ、位置などを確認することができます。
通常の歯科の診察ではX線撮影だけを行うのが大半です。
しかしインプラント治療の場合は、より詳細・精密なデータにより術前計画を立てなくてはいけません。それゆえにCT検査が重要なのです。
またインプラント治療では、顎骨の厚さ・形状のチェックが重要視されます。 CT撮影した画像からは、骨の形や硬さだけでなく、鼻の病気や神経の位置なども調べられます。より安全で無理のないインプラント治療のためにも、CT検査が必要とされます。
インプラントの通院回数
インプラントの治療期間・通院回数は、治療する本数や口腔内の状態、個々の症例などによって違います。
例えば歯を一本失い、インプラント治療を希望するケースを考えましょう。
検査で異常がなく、すぐにインプラント治療を開始した場合(通常の治療)、期間は約6ヶ月、通院回数は約5、6回が平均とされているようです。(医院によって個別差あり)
インプラントを骨に埋める処置を終えてから、それが生体になじむまでには、一般的に3ヶ月~6ヶ月待つ必要があります。その後、人工の歯の土台になる部分をインプラントに繋ぎます。
そこからさらに数週間待って、最終的な人工の歯が入ることになります。
インプラントの 治療期間中は、仮歯または仮の入れ歯を入れるので、審美的な問題は生じません。
インプラントの審美性、機能性
大半のインプラント治療は、(治療する歯の)周りの歯を傷つけなくてすむとされています。
従来の治療法は欠損した歯に対し、ブリッジなどで失った部分を補ってきました。ブリッジは隣在する歯を削って支えにするしかなく、健康な歯を傷つけてしまうデメリットがありました。また部分義歯の場合にも、留め金(クラスプ)が支える歯に負担をかけることがあります。
さらには審美面・機能面においても問題を抱えています。
その点、インプラント治療法は、欠損部に歯根(インプラント)を埋め込む事で、隣剤する健康な歯を犠牲にすることなく治療できます。
安定感があり、天然歯と同様に噛めるようになります。隣在する天然歯と見比べても、審美性に劣りません。
インプラント治療は、口腔内の総合的な診断のもと、機能性と審美性を兼ね備えた歯を再生できるとされます。
ただ単に歯を補う治療を行っても良好な結果を得られない場合があります。
従来の入れ歯では、歯茎の上の歯冠の回復はできても、歯の土台である歯根の回復までは望めませんでした。しかし人工の歯根を骨に埋め込むことで、歯根までも取り戻すことができるのです。
よって安定感においては、粘膜の上にのっているだけの入れ歯より、インプラントがかなりの優位性を持つとされます。
インプラント治療は寝ている間に終わる?
静脈内鎮静法
静脈内鎮静法とは、精神安定剤を静脈内に投与する方法で、麻酔医による専門的な治療方法です。
患者さんは痛みから解放され、安らかな気持ちで診療が受けられます。
歯科治療に伴う患者さんのストレスは予想以上に大きく、それはインプラントにおいても同様です。
安全な歯科治療を行うためには、確実な疼痛管理に加え、患者様の精神的なストレスを緩和することが重要とされています。無痛治療・リラクゼーション法などを掲げる歯科医院も多く見られるようになりました。
近年はインプラント治療にも、静脈内鎮静法が取り入れられてきています。
静脈内鎮静法は、抗不安薬や静脈麻酔薬など(場合によっては鎮痛薬を併用)で鎮静作用をもたらす方法です。笑気吸入鎮静法よりも安定した鎮静状態が得られることや、健忘効果がある点がメリットです。一方、患者様によっては呼吸・循環が抑制されることもあります。そのため術者が緊急時の対応に精通していることが、必須の条件とされるようです。
インプラント手術では、まず術前に麻酔専門医が点滴で鎮静剤を投与します。局部麻酔も併用するので、痛みやストレスは大きく軽減されます。
また手術中も麻酔専門医が血圧・血中酸素飽和度を管理するので、安心して治療を受けられます。
麻酔が効いているものの、手術中も意識はあり、術者との意思の疎通は可能です。
1~2時間の手術も20~30分程度に感じられるといい、「いつもの歯科治療より楽だった。」「知らない間に治療が終わっていた」といった感想があがっています。
手術後しばらく休憩をとった後、帰宅できます。










