ホワイトニングは、歯の表面の汚れ(ステイン、プラークなど)を落とすクリーニングなどとは違い、変色してしまった歯の表面を化学的に漂白・脱色します。歯を削ることなく白くする方法です。
なお開始前に歯が汚れていたり、虫歯や歯周病があると、ホワイトニングの効果が薄れます。歯のクリーニング(PMTC)などの清掃で、口腔内の衛生状態を十分に良くしておくことが必要です。
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ホワイトニング
ホワイトニングの種類には、歯科医院やクリニックで行う「オフィスホワイトニング」と、患者様ご自身が自宅などで行う「ホームホワイトニング」があります。
また、両方を併用して行う「デュアルホワイトニング」で、より効果を高めようとする手法もあります。
ホワトニングには種類がいくつもあるので、歯科医院がどのような方法で行っているのか事前に調べておくことも重要です。
ホワイトニングの施術後は、後戻りを防止するために、色の強い飲食物は控えたほうがいいとされています。施術後24時間は控えた方がいいものとして、次のようなものがあります。
コーヒー、紅茶、日本茶、醤油、辛子、トマト、キュウリなどの色の濃い野菜、ブドウ、イチゴなどの色の濃い果物 、焼肉、焼鳥、コーラ、赤ワイン、チョコレート、 など
歯科医院でのホワイトニングと市販の歯磨き粉やホワイトニング剤との違い
さて、歯科医院のホワイトニング剤には過酸化物が含まれています。しかし現在の日本では薬事法の規定により、市販されている歯磨き粉やジェルなどに、過酸化物を入れることは禁止されています。
中には「歯を白くする」「ホワイトニング」などと謳っている製品もありますが、これは歯の表面の汚れや色素を落とすいわゆるクリーニング効果のみです。このクリーニング効果でも、「歯を白くする」や「ホワイトニング」と表示していいことになっているため、誤解が生じているのです。
歯の表面の着色は、市販の歯磨きやジェルでも落とせます。しかし歯自体の黄ばみを白くするのは不可能です。
ちなみに海外ではドラッグストアなどで、ホワイトニング剤が配合された歯磨きやジェルを購入することができます。
しかし日本人は欧米人に比べて歯と歯の間の虫歯が多く、知らずにホワイトニング剤を使用してしまうと、歯の神経を痛めてしまう可能性があります。特にアメリカでは高濃度のホワイトニング剤も販売されていますので、使用する場合は必ず歯科医師に相談してからにしてください。
何故、歯は変色するのか?
- 外部的要因
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歯の外側から起こる変色の原因としては、日ごろの飲食物による着色があります。
香辛料や着色物の強い食べ物と、お茶、赤ワイン、コーヒー、紅茶、コーラといった飲み物が代表的です。また口紅など唇に使うコスメにも、注意が必要です。
また虫歯による変色もあります。
初期虫歯は白くにごった色になり、表面がざらざらしてきます。さらに進行すると茶褐色や黒っぽい色になってきます。そうなれば、もちろん虫歯を治療する必要があります。また、虫歯治療で詰めた金属によって歯が変色することもあります。この場合は原因となっている金属を、改めて詰めなおす必要があります。
これら虫歯による変色は、ホワイトニング治療を行っても効果が期待できないことがほとんどです。歯を白くする場合には、虫歯そのものの治療を済ませてからホワイトニングを受ける必要があります。
- 内部的要因
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抗生物質による影響
永久歯の象牙質ができてくる時期(乳児から6歳くらいの間)に大きな病気をしたり、長期間の薬の服用(例えばテトラサイクリンという抗生剤など)によって、象牙質に色素が沈着することもあります。
象牙質が変色したり、歯に縞模様ができることもあるようです。薬による変色の場合、どのように色が変わるかは、薬の種類によって違ってくるようです。グレーや茶色、あるいはオレンジ色になる場合などがあります。 この他にも、全身疾患によって歯の色が変わることもあるようです。
このように、内部的要因によって変色した歯は、クリーニングやホワイトニングだけで白くするのは難しい場合があります。変色が濃いケースには、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどの治療法を用いることが多いようです。
- フッ素による影響
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歯の表面はエナメル質で形成されています。このエナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することがあります。
この白斑は、ホワイトニングを行うと逆に目立ってしまう場合があるので、注意が必要です。
症状が軽ければホワイトニングでも改善できるようですが、ホワイトニングの照射が当たりにくい箇所や、白斑が大きく茶褐色が強い場合などには通用しないこともあります。歯科医師とよく相談したうえで、ホワイトニングを開始することが重要です。 - 歯の加齢変化
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加齢により、歯の内側から黄色く変色することもあります。この歯質の黄ばみには個人差があり、歯磨きなどのケアを行っても防ぐことはできません。しかしこの場合、ホワイトニングで白く改善できる場合が多いようです。
歯の組織の中の象牙質・エナメル質は、歯の中の「歯髄」から栄養を受けています。その部分の新陳代謝が(肌の老化と同じように)悪くなったりすることで、歯の色も影響を受けるわけです。
長年にわたる普段の歯磨き、噛み合わせ(咬合)、毎日の食生活なども関係して、加齢とともに歯の色が黄色くなってくるとされています。
また、紫外線によって歯に色がつくこともあります。
他には、例えば歯をぶつけたりして神経が死んでしまった場合でも、エナメル質・象牙質に栄養が行かなくなり、茶色に変色してきます。
加齢に伴う変化は、色の変色ばかりではありません。例えば加齢とともに歯周病にかかりやすくなるという報告もされています。歯周病によって、前歯が出てきたり歯並びが悪くなったりと、歯は様々な悪影響を受けます。また歯槽骨(歯を支えている顎骨)は、加齢により退縮する傾向もあるようです。
自分の歯の色を測定できる歯科用色彩計
通常の歯科ではシェードガイドというものを用いて、歯科医師(もしくは歯科技工士)が目視観察によって色彩を判断します。しかし歯の色調の評価は、照明条件、歯肉の色や背景などの比色環境の違い、術者の知識・経験によって、見え方が違うこともあります。
歯科用色彩計という専門的な機器を使えば、数値によって色調を表現できます。比色環境条件に左右されることなく、客観的な評価ができるわけです。
測定方法は、光を天然歯に当て、その反射光の測定によって色を判断します。どんな照明条件・比色環境でも、天然歯の色調を正確に測色します。
審美歯科治療の領域において、歯の色の決定は大変重要な要素です。
オフィスホワイトニング
高濃度の薬液を使用し、熱やレーザーによって薬剤の効果を高める方法です。
ホワイトニング剤の主成分は過酸化水素・過酸化尿素ですが、それらをいっそう活性化させるわけです。
治療効果には個人差もあり、一度で希望の白さにならない場合もあるので、数回通院する必要があります。とはいえ短い治療期間で歯を白くすることが可能です。
オフィスホワイトニングは短期間で歯を白くできますが、短期間で色の後戻りが起きやすいというデメリットもあります。
- オフィスホワイトニングの治療期間
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通院1回~4回
(医院によっても、使用するレーザー・薬剤によっても違います。また効果には個人差があります。)

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- 短期間で歯を白くでき、ホームホワイトニングのように毎日続けなくてよい。
- 様々な方法が開発されているので、治療のバリエーションが豊富。
オフィスホワイトニングの種類
可視光線照射器を使ったオフィスホワイトニング
治療は1週間間隔で3回の通院です。1回の治療時間は1時間程度になります。
ハロゲン光の発熱を抑え、有害な紫外線をカットする光照射器を使用します。
適切な温度の熱が、歯の表面に均等に行き渡るよう工夫されています。安全で歯質をいためにくく、短時間で完了することができます。
施術はまず、高濃度のホワイトニング剤を歯面に塗布して、着色物質を分解・漂白します。同時にハロゲン光を照射して過酸化水素を活性化させ、ホワイトニング効果を高めます。
コーヒー、紅茶、タバコによる着色だけでなく、抗生物質による歯の変色、老化や遺伝による黄ばみにも一定の効果があります。
例:ビヨンド
- 特徴
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- 色の明度が白くなりやすい。
- 色彩が安定し、後戻りがしにくい。
- 高温の光・刺激の強い光は使用しないため、安全。
- まれに知覚過敏になる。
- 光源が強力なので、1回の時間が短くすむ。
プラズマライトを使用したオフィスホワイトニング
アメリカNASAの科学者により開発された機器を用います。歯全体に一度にプラズマライトが当たるよう、ライトがアーチ型に配列されているのが特長です、通常のライトより高価なライトです。
プラズマライトの光の波長に効率よく反応する、光反応促進剤(ブライトスマイル)が配合されています。これによって通常の薬剤の半分以下の濃度でも、最大の効果を発揮できるようです。通常のホワイトニング剤は(保存のため)酸性なのですが、ホワイトニングの効果を発揮するにアルカリ性にして活性させることも必要です。
この光反応促進剤(ブライトスマイル)は、歯に塗布する直前に pHの調整剤が混和され、塗布する際にアルカリ性になります。
常に新鮮なホワイトニング剤を、施術の直前に活性化させて、最大の効果を発揮させるわけです。
こうした薬剤の利用により、熱を加えずにすみやかに、より安全に歯を白くできます。
またプラズマライトは通常は数秒間しか連続照射できませんが、強力な冷却装置を装備することで、20分間連続照射が可能になります。これを3回繰り返します。
例:ブライトスマイル ブライトスマイル2
- 特徴
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- コンピューター制御による光調整が可能。光の波長と強さを調整できるので、最大の効果を安定して引き出せる。
- 1回で20本前後の歯を治療。平均で8~10段階の白さにできる。
- 後戻りしにくく、長期間白さをキープできる。
アルゴンレーザーを使用したオフィスホワイトニング
アルゴンレーザーは熱の発生が非常に少ないのが特徴です。青色光と緑色光のレーザー波長で、歯のエナメル質を傷つけることなく、色を明るくすることができます。ホワイトニング剤を活性させる点はハロゲンライトと同様ですが、熱の発生が少ないため、長時間の照射が可能です。
エナメル質や歯随を痛めないので安全性が高く、効果にも高いものがあります。ただしレーザー装置が高価なため、治療費も高いのが一般的です。
なお歯科のホワイトニング以外では、眼科でもよく使用される精密機器です。
- 特徴
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- 熱の発生が少なく、長時間の照射が可能。
- 光の波長だけでホワイトニングペーストの浸透を高めることができる。熱を持たないため、歯髄を痛めない。
- レーザー装置の値段が高いので、治療費も高い場合が多い。
- 一回の治療時間が少し長め。
その他 ホワイトニングに転用できるとされているレーザー
- アルゴンレーザー
- 炭酸ガスレーザー
- KTPレーザー
紫外線(UVA)を含むメタルハライドを使用したオフィスホワイトニング
現在アメリカでは主流となっているオフィスホワイトニング法で、光を照射するヘッド部分にライトのバルブを並べ、前歯全体に光が当たるよう設計されています。紫外線(UVA)を含むメタルハライドによって、ホワイトニング剤を活性化させて効果を高めると言われています。特殊なフィルターを介したハロゲン光は、有害な紫外線や発熱をカットし、わずか一時間ほどの治療で高い効果をもたらします。
メタルハライドの照射は一回につき15~20分。これを2~3回行ないます。
例: ZOOM、ZOOM2
- 特徴
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- 2008年から用いられはじめた最新システムにより、高いホワイトニング効果が期待できる。
- 熱を発生するので、まれに歯の周囲組織にダメージを与える場合がある。
- 装置が高価なため、ホワイトニングの治療費も高価な場合もある。
LED(Light Emitting Diode)を使用したオフィスホワイトニング
LED(Light Emitting Diode)は、発光ダイオードとも呼ばれているライトです。発熱が少ないため、歯髄炎や知覚過敏を併発する可能性が非常に低く、痛みを感じることもほとんどありません。ホワイトニングに応用されたのは最近で、照射器のサイズがコンパクトという特徴もあります。また、LEDをアーチ型にして口の中全体に光が当たるようにしたタイプもあり、海外では多くのシステムが発売されています。
ホワイトニング剤の効果を生み出すためには、定まった光の波長域(370~530mm)が必要とされています。この波長域をカバーできるとして採用する医院もあり、安全性からも注目を浴びています。
個人差はありますが、1回の施術でシェードが2~5段階ほど白くできるとも言われます。
例:ピュールホワイト、LED、Vivid、ルマクール
- 特徴
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- レーザーなどと比べると光の出力や力が弱い部分もある。
- 安全性が高い。
ウォーキングブリーチ /インターナルブリーチ
虫歯で神経を取ってしまったり、打撲によって神経がなくなった失活歯は、時間とともに黒ずんできます。神経の腐敗、歯の栄養・水分の不足により、象牙質が黒く変色してしまうのです。
このように神経を失った歯を白くする治療が、ウォーキングブリーチです。
神経の穴の中にホワイトニング剤を注入し、仮詰めします。保険が適用できるので、従来では、この方法が神経がない歯に施術されています。
ただし、効果は、永久的に持続するものではなく、年数が経つにつれて再度、変色が起ってきます。
近年では、保険適応外の治療になりますが、インターナルブリーチという方法が生まれました。
神経がない歯の内側にホワイトニング剤を入れ、そこにプラズマやレーザー、ハロゲンライトなどを当てて白くする方法です。通常はオフィスで行われますが、ホームホワイトニングと併用することもできます。またオフィスホワイトニングの他のシステムと組み合わせて行うこともできます。
自宅でできるホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医師の指導のもと、自宅で行なうホワイトニング法です。自分で好きなときにホワイトニングできるので手軽です。ただしホーム用なので、安全のためホワイトニング剤の濃度が低く設定されているのが一般的です。
最近では、ホワイトニング剤の濃度を選択できる医院もあります。またホームホワイトニングを、他のホワイトニングのメンテナンスとして行うことも可能です。
使用方法
オフィスホワイトニングのようにライトを使わず、専用のカスタムトレー(マウスピース)を使って行います。
まず歯科医院で歯型を取り、自分専用のカスタムトレーを作製します。そのカスタムトレーにジェル状のホワイトニング剤を流し込んで、寝る前(もしくは好きな時間)に歯へ装着します。薬剤はオフィスホワイトニングとは異なり、低濃度の過酸化尿素や過酸化水素を含みます。効果が現れるまで2週間~1ヶ月程度続けます。
日本では一般的な薬剤が、2001年に厚生労働省の認可を受けています。
海外性の高濃度の薬剤などもあり、患者さまの人気を集めているホワイトニング法です。
- 治療期間
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約2週間~3週間
- 特徴
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- 色の後戻りが少ない。
- 自宅で気軽にできるので、何度も通院する必要がない。
- 強い薬剤を使わないので安全。
- 定期的に続ける必要がある。
- 長く使用続けることで歯を白くでき、継続的に維持できる。
デュアルホワイトニング(オフィスとホームの併用)
歯科医院でもっとも多く使われているホワイトニングは、 オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用です。
このコンビネーションで大きな相乗効果が生まれます。個人差はありますが、短期間で歯を白くできるとされています。
またホームホワイトニングを定期的に行うことで、後戻りの防止もできます。
デュアルホワイトニングは、オフィスとホームそれぞれの特徴を活かします。
まず効果の大きいオフィスホワイトニングで、歯をある程度まで白くします。同時にホームホワイトニング用の歯形を取って、トレーを作ります。その後、ホームホワイトニングを2~3週間実施します。












